紫外線と聞いて最初に連想するのは、日焼けですが、紫外線LEDの発する375nm近辺の波長で、日焼けはしません。太陽光の中には、300nm以下の紫外線が含まれており、これらの短波長の紫外線が、日焼けの効果を発揮します。
また、グラフを見ておわかりのように、紫外線LEDの発する紫外線の強さを、日中の太陽光に含まれる365nm近辺の紫外線と比較した場合、5月の晴れの日に我々が浴びる紫外線は、3cmの至近距離から紫外線LEDで照射する強度より強いことがわかります。 実際には、機器の中に組み込まれて使用されるか、蛍光体によって他の波長に変換されますので、紫外線LEDの光を直に見るということはあまりありませんが、直に浴びたとしても、その人体に与える影響は軽微と言えます。
尚、下のグラフからもわかるように、太陽光には、400nm以下の紫外線が大量に含まれており、強い時期には太陽光の全体光量の約1/5に達することがわかります。これに対して、紫外線LEDの発する紫外線は、波長が長い上に、発する光量が微弱なので人体等へのダメージはほとんど認められません。紫外線というと悪いイメージを抱きがちですが、我々が健康を維持するためには、適度な紫外線を浴びる必要があります。今後、紫外線LEDを使った研究が進められることで、どの波長の紫外線が有効または有害なのか解明されるでしょう。


G.Wyszecki and W.S.Stiles, Color Science: Concepts and Mathods,Quantitative Data and Formulae, 2nd Edition, John Wiley & Sons, 1982
注※まだ未解明の部分も多いので、長時間光源を凝視する、あるいは浴びるといったことはおやめください。



