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ナイトライド・ストーリー

Chapter 231

熊本地震から10日経った。2011年の東北地方三陸沖を震源とした東日本大震災以降、震度7以上の大地震は6回もあって、その内の半分、2016年の2回と今回を合わせて3回が熊本で発生した。熊本で頻発する大地震のメカニズムは、内陸直下型地震によるもので日奈久断層帯の地殻プレートのずれによって発生した。断層の延長線上には大分から四国、近畿へと続く日本最長の活断層帯「中央構造線断層帯」が存在する。徳島県鳴門市はこの中央構造線断層帯の上にあるので、熊本地震は他人事では片付けられない。熊本以外の震度7以上の地震は、2011年東北地方太平洋沖地震、2018年北海道胆振東部地震、2024年石川県能登半島地震の3件で、北海道から九州まで日本全国が地震の危険に晒されている。最大の関心事は、静岡県駿河湾から九州日向灘沖にかけて広がる南海トラフに起因する南海トラフ大地震がいつ起きるか?だが、海溝型地震は文字通り海のプレートが陸のプレートの下に沈み込み、跳ね上がることで大地震と大津波が発生する。東日本大震災を見ても明らかなように海溝型地震の方が津波の影響で大きな被害が出る。南海トラフの北にある中央構造線断層帯で発生した内陸直下型地震は南海トラフ大地震が近い将来発生する予兆と推測される。熊本地震でも家屋や企業の建物に大きな被害が出ている。LEDの製造にはMOCVD(有機金属気相成長)装置を使用するので、敷地内には液体窒素タンク、高純度アンモニア、水素等のボンベ保管庫がある。万が一、地震でタンクやボンベ保管庫が倒壊、若しくは破損してもガスが漏れ出さないように安全に管理されているが、人命第一で、兎に角、安全な場所に避難することが重要だと熊本の地震が教えてくれた。安全確認、若しくは、忘れ物で建物内に不用意に戻ることは絶対にしてはいけない。万が一、火災が発生しても、備え付けの消火器で初期消火できる場合以外は、避難を優先するなど、英雄になろうなどと考えずに弱虫で構わないので逃げる勇気が必要だ。また、猛暑や極寒の中での避難の場合、建物の外に長時間留まることは体調を崩すリスクがあるので避難用テントがあるだけで大分助かる。じゃあ、そのテントが建物の中にある場合は取りに行くのか?となってしまうので建物の外に非常時用の物資として、テント、非常食料、水を保管する倉庫が必要だ。 ウクライナやホルムズ海峡では、未だに紛争が終わることなく、多くの人々が命や住むところを奪われている。紛争がなくても、北アフリカ・モロッコからスペイン領セウタへ大量の移民が圧政を逃れるために海を泳いで渡ろうとして犠牲者が出ている。また、欧州、カナダ他、世界各地で猛暑の影響で山火事が発生etc. 大きな地震があった熊本は戦場のように建物が破壊されているが、直線距離にしてせいぜい400kmにも満たない徳島にいれば、地震の揺れさえなく、今まで通り平和な日常が続く。日本では、熊本地震のニュースと同時に高市首相の肝いりの政策、食料品の1%への消費税減税に関して喧々諤々の議論が行われている。なんと平和なことだろうか?

南海トラフ地震資料(気象庁HPより抜粋)

令和8年8月7日

熊本地震が平和な日本を際立たせる皮肉

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