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ナイトライド・ストーリー

Chapter 232

ネパールの土石流の原因は標高5200メートル付近での巨大な氷河及び岩盤の崩落が原因とされている。富士山の標高が3776メートルなので、その約1.4倍の高さから傾斜の急な谷を時速167kmのスピードで大量の土石流が下った。凄まじいパワーで橋や建物を飲み込む映像はショッキングなものだった。日本では秋雨前線と台風の影響で規模は小さいながら千葉県、石川県・富山県・福井県、青森県で大雨による洪水が発生して土地や建物が浸水した。根本の原因は、地球温暖化によるものだが、温室効果ガスの排出量は、1位中国32.4%、2位米国12.8%、3位インド8.0%、4位ロシア4.9%、5位日本2.7% (JCCCA2023年統計)と上位3ヶ国で半分を占める。国土の広さと排出量がある程度相関することは理解できるが国土の狭い日本が5位に入るという事実は、自動車、半導体、電子部品、白物・黒物家電といった多くの製品の製造拠点が中国、東南アジア、その他に移転した産業構造からすると意外に思える。日本の温室効果ガスの内訳は環境省の24年発表データによると発電等エネルギー転換部門約40%、工場等産業部門24%、運輸部門約19%、商業・オフィス部門5%となっていて、2013年以降減少し続け、24年は10万トンの大台を下回って更に減少傾向にある。つまり、国力の衰退と共に温暖化ガスの排出量は減っているが、未だ5位という高い地位を維持しているという悩ましい状況にある。米国トランプ大統領は、地球温暖化対策を「世界史上最大の詐欺」と呼んでパリ協定から離脱した。愚かとしか言いようがない。

今後、AI半導体の開発競争の熾烈化で、大幅に電力量が足りなくなることが懸念されているが、化石燃料による発電を規制し、特に二酸化炭素の排出を抑える発電所を建設する必要がある。太陽光、風力、水力といった自然エネルギーによる発電は効率が低いため、AIが必要とする大量の電力発電には向かない。そうなると頼みの綱は原子力発電ということになる。面白いことに、温室効果ガス排出上位国は、日本を除いてすべて核兵器を保有している。つまり、原子力を平和目的ではなく、戦争目的のために所有しているということ。国の指導者の判断で、他国を葬る核兵器保有数は、米国5328個、ロシア5580個、中国500個、インド172個(SIPRI2025年統計)となっているが、ウクライナとロシア、米国とイランの紛争は、核兵器保有が戦争の抑止力にはならないことを証明している。

今こそ、核の平和利用に向けて世界の指導者が一致団結して取り組むべき時と思える。兵器開発と軍備拡張のために支出される膨大な予算をハリウッドSF映画「アイアンマン」や日本漫画「鉄腕アトム」の胸に搭載されるような超小型原子力発電装置の開発に向けるべきだ。科学技術は、正しい使い方をすれば人々を幸せにできるにも関わらず、間違った使い方によって不幸にしてしまう。今後、AIの進化で、人間とロボットが共生する社会が訪れる。AIやロボットも核兵器と同じように使い方を間違えば兵器になってしまう。今や自然災害と科学技術の進歩は切り離して考えられない。世界中で起きている気候変動をどうやって食い止めるか?真剣に考える時期に来ていると思う。トランプ大統領!戦争をやめて核の平和利用で環境を改善するビジネスを育成すれば、金儲けとノーベル平和賞の両方を狙えますよ。

York大学 Peter Timmerman教授が示唆するImplosionはどうやって引き起こすか?

令和8年9月4日

ネパールの土石流に思うこと

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